三世代に渡る教育のリレーション


三世代に渡り、子供の教育に携わってきたエピソードをご紹介いたします。祖父は明治・大正・昭和・平成と激動の時代の中で、日本の初等教育に西欧文化の芸術教育を積極的に取り組み、改革を行ってきたそうです。そして父は昭和・平成教育の現場で、教育が大きく変ろうとする中で学力に偏らない生徒指導方法や、学校での理科実験指導や身近な自然との取り組み。学校経営から地域社会や社会教育まで広く尽力してまいりました。

私は子を持つひとりの母親として、自分の子供をどう育てればよいのか。儲け主義主流の情報が氾濫する現代社会の中で、子供を教育する方向性や、方針が立て辛いという問題に直面しました。こうした中でお受験をゴールとした、ただ知識を詰め込むばかりの早期幼児教育にとても大きな疑問を持ちました。

幼児期においては、実践や観察を通して徐々に理論化する習慣をしっかりと身につける機会こそ、後の生涯に渡り生きる上で最も重要であることに気付きました。そこで自然科学と芸術教育を主軸とし、子供たちに本当に必要な知識や体験を学ぶ小規模で良質な知育スクールを運営することとなりました。学ぶ喜びと豊かな感性や思いやり、ものや命、自然を大切にする心を育むことを目指してまいります。

激動の中で芸術教育を実践した祖父 星野政蔵(1885~1966)について
星野政蔵

専門:音楽教育
明治40年23歳で神奈川師範学校本科を卒業し、小田原・鎌倉・横須賀の各地の小学校に赴任
東京藝術大学 音楽学部でオルガン・バイオリン奏法を学ぶ。
明治、大正の中で、クラシック音楽に触れ、自らマスターする事により初等教育においても、クラシック音楽の鑑賞の重要性を提唱し、これまでの日本式の音階からドレミ音階へ移行させるなど、西洋の音楽を取り入れる等の、日本の音楽教育の変革を行ったといわれています。
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自然あふれる湘南で自然教育を取り入れた父 星野憲三(1930~)について
星野憲三

専門:海洋生物学 日本甲殻類学会 
(’61~72)横浜国立大学学芸学部付属鎌倉中学教諭、(’72~75)鎌倉市教育主導主事 (’75~79)神奈川県教育委員会指導主事、(’79~81)藤沢市立小学校教頭、(’81~84)鎌倉市立中学校教頭、(’84~91)逗子市立小学校校長、(’88~90) 逗子市社会教育委員会 児童・生徒に直接自然に触れる機会と方法を教師に体感させるために逗子の海岸で観察会等を行う。70歳まで大学の教師を目指す学生養成として教職課程で『日本教育史』と『学習指導と学校図書館』を担当

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